トリノから車で1時間半ちょっと…深い緑の渓谷に囲まれた山奥のドライブで到着したのが、バルカソットの村。
周囲の村を合わせても人口は18人足らずという過疎化した村ですが、ここでは「伝統的ピエモンテチーズ」が生産され、世界各国へと輸出されているチーズ村なんです。
村には1件だけレストラン件宿泊施設があります。この村でチーズ生産をするオシェリ社のものですが、この会社が廃村化していたこの場所を全て整備したんだそうです。
オシェリ社はバターやチーズをイタリアはもとより世界各国に輸出しているこの業界の草分け的存在。「世界で一番美味しいバター」に選ばれたこともあり、その品質には定評があります。
レストランに隣接した場所には水車が…。
ここは小麦小屋で、ここで麦が挽かれました。臼を動かす動力として昔から使われていた水車を最近修復したんだそうです。
チャラチャラとした水音がとても清涼で気持ちいいです。
近くにあるチーズ熟成所には、係員つきで見学しました(要予約)。
実はオシェリ社の創始者であるベッピーノさんはこの村の出身で、消滅してしまっていた昔ながらのチーズ製法レシピを紐どいて、チーズ作りがされています。
20分くらいの見学を終えて、試食。フルーツが入っているもの、バローロワインに漬け込まれたものなど本当に色々なチーズがあります。
真空パックにされているものも多いので持ち帰りに便利でした。
バルカソットのチーズ熟成所見学と試食はトリノから手配可能です。
バローロ村と組み合わせて「ワインとチーズの1日」もいいですね。